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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)21話・22話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

前回の続き。国交に関する会議でやたらとナビエ皇后を推すカフメン大公に、皇帝ソビエシュは気が気ではありません。外国人が好みなのか、とナビエに聞きますが…。

21話

陛下が気になさることではございません、とそっけなく答えるナビエ。そなたは私の妻だ、と食い下がるソビエシュに、自分はラスタを勝手に連れてきたくせにと内心ぼやきため息をつきます。それをため息がでるほどカフメン大公を気に入ったかと邪推するソビエシュ。最後はナビエがそっぽ向いて話を強制的に終了させます。その後、各部の実務者たちと予算の話し合いで昼食をとれないほど忙しく、日がとっぷり暮れたころ。ようやく部屋に帰ろうとするナビエの前に、以前仕えていた侍女が人目を忍んでやってきます。その侍女はナビエからラスタへ鞍替えした侍女でしたが、ロテシュ子爵がラスタの弱点を握っているということをどうしても伝えたくて来たというのです。近づく足音に逃げるように去っていった元侍女。足音の主はラスタでした。ラスタはトゥアニア公爵夫人のことをナビエに質問します。彼女が移り気なかたなのかどうか。問題ないといくら説明してもしつこく聞いてくるラスタを、最後は口を慎むように言って帰します。

就寝前、ラスタの言葉が気になったナビエは、トゥアニア公爵夫人について悪い噂がないかと侍女に質問します。ランドレ子爵が公爵夫人に恋煩いにかかった以外、これといってないようでしたが、なにかおかしな噂を耳にしたらすぐに教えるよう指示します。ラスタが自分から目をそらすために他の人間を標的にするつもりなのでは、と懸念したためです。翌日、ナビエの執務室を訪れたソビエシュは、誕生日前日に別宮に出発しようと提案します。自分の誕生日を忘れていたナビエは気の抜けた返事。ソビエシュが別宮に植えた木を懐かしみます。願いを叶える木を植えたときの、まだ無邪気な二人の思い出。あのときナビエは、ソビエシュと一生仲良くいられるようにと密かに願ったことを思い出します。叶わなかったけれど、と現実を思うのでした。

ラスタから質問されただけで噂を上書きしようとする意図を察知するなんて、ナビエの洞察力にびっくりしますね。でも確かに、悪評の渦中にいるラスタが他人の評判がどうとか言い出したら、ほかの人をどうこう言ってる場合なの?となりますよね。それより自分のことをどうにかしたら、と。しつようにナビエに意見を求めるのは、失言を期待してのことでしょうか。もしここで少しでもナビエから否定的な言葉を聞ければ、後で皇后もこう言ってました~とか言えますもんね。こわいこわい。隙を見せないナビエもさすがです。

誕生日が近くなり贈り物が続々と届くなか、鳥がハインリからのプレゼントを運んでやってきます。箱の中に入っていたものは…。

22話

ナビエの誕生日プレゼントに、ハインリの手作りケーキを運んできてくれた鳥のクイーン。実はそのケーキには秘密があって…。

ケーキを切ると、中には大粒の宝石がじゃらじゃら隠されていました。ちょっと重いわね、という呟きは、しっかりと鳥の耳にも入っていました。鳥は泣いて飛び去って行きます。噂になることを警戒しつつ、長居さえしなければ…と言い訳じみたことを自分に言い聞かせ、南宮にあるハインリの滞在先を訪れるナビエ。迎えたハインリは、ナビエの来訪に動揺を隠し切れず、目は赤く、シャツもはだけたままでした。紫の瞳に鳥を連想するナビエ。ケーキのお礼をしつつ、鳥を様子を聞くと、元気だという答えが返ってきます。贈り物を重荷に感じられたのでは?というハインリの直球の質問に、ナビエは固まります。西王国の鉱山の大半は皇室所有のものなので、あまり深く受け止めないでください…と言いながら、傷ついた表情です。遊び人だと誤解される理由がわかる、とナビエが言うと、ハインリはそれは真の遊び人であるエルギ公爵のせいだと返します。そして、エルギ公爵の前では目立たないようにしていてくださいとナビエにお願いするのでした。エルギ公爵と関わった女性はことごとく不幸になる。皇后陛下はただでさえ魅力的なので…と言われクスッと笑ったナビエに、切実な様子で、絶対に!あいつの前でその美しい姿を見せないでください、と訴えるのでした。

誕生日前日、旅装のナビエに、急用のため先に出発するよう伝えるソビエシュ。馬車の中で侍女が、今回の旅行で皇帝陛下との仲が修復できるといいですね、とナビエに話しかけます。皇后から離婚を要求することができない以上、関係を修復したほうがいいという意味でした。たとえ離婚できるとしても別れるつもりはない、とナビエは考えます。幼い頃から皇后の座を人生の目的地としてきたのだから、これくらい我慢できる、と。もし耐えられなくなったら、それはナビエの一生をかけた努力がソビエシュの愛に奪われるということなのだと。

ハインリ王子のサプライズは失敗に終わりましたね…。以前プレゼント用の指輪を並べていた(19話)ことを思い出すと、きっといろいろな案を考えた末、ケーキの中に宝石を隠すことにしたのでしょう。ナビエがどんな表情をするのか、想像しながらケーキを作るハインリ…うう、涙が出てきます。それに、関わった女性はことごとく不幸になるというエルギ公爵。そのエルギ公爵に手紙を送り、到着を待ちわびていたハインリ。呼び寄せた(っぽい?)のは、なにか意図があってのことなんでしょうか。当のエルギ公爵は、友人に会うために東大帝国の宮殿に来たというのに、ハインリに会うよりも先にラスタと仲良くなっています。もしかしてそれも、ハインリの差し金なのでしょうか。それぞれの恋愛関係だけでなく、こちらも気になります。

誕生日を二人で過ごすために先に別宮へ出発したナビエ。今回のことで、二人の仲は修復するのでしょうか、次回…。