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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)19話・20話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

前回の続き。皇后ナビエの誕生日には二人で別宮に行こう。皇帝ソビエシュのその誘いを、義務からのものだと受け取ったナビエでしたが…。

19話

庭でソビエシュと別れ、来た道を戻るナビエ。二人で別宮へと誘われたものの、ラスタがどう口を挟んでくるか。三人で行くことになるかもしれない、とため息をつきます。そのとき、ハインリが噴水に腰をかけ、手持ち無沙汰に手を浸している姿を目にします。美しい光景に、時が止まったように立ち尽くすナビエ。戻ってくるのを待っていたというハインリに、ナビエは言いにくそうに誕生日の断りをいれます。ハインリは笑顔で眉尻を下げ、あなたの負担になりたくない、と引き下がります。部屋に戻り、数々の指輪を並べて吟味するハインリ。皇后の誕生日に指輪を贈るのはやりすぎでは…と側近は難しい顔をしますが、ハインリが大切にしているハンカチにNのイニシャルが書かれているのを見て、まさか、と王子の通う相手を推測するのでした。図書館にいるナビエのもとを訪れた鳥。ナビエは鳥を抱きしめると、漂うムスクの香りにハインリ王子の香りがする、ともらします。鳥は動揺し、真っ赤になって逃げるように飛び去ってしまいました。

自室に戻り、ナビエに言われた言葉をはんすうし真っ赤になって頭を抱えるハインリ。従者は服を差し出しながら王子の恋愛相手を問い詰めます。適当にあしらいながら庭にある橋を渡っていると、日傘を差し一人ぼんやりと歩くラスタが向こうからやってくるのに気づいて口をつぐみます。視線を合わせずにすれ違ったハインリに対し、振り返ったラスタが王子、と呼び止めます。私になにか言うことはありませんか、と尋ねるラスタ。ハインリは、あるはずなのは貴女のほうだと冷たく返します。いまにも泣き出しそうな様子のラスタに、さすがに皇帝の側室に対してまずいのでは、と側近がジト目でハインリを見ますが、ラスタから返ってきたのは予想外の反応でした。本当にステキな方ですね、と嬉しそうにしているのです。

威信を保とうとするナビエを皇帝は冷たいだのプライドが高いだの言うけれど、皇帝を皇帝たらしめているものがその威信だとは思わないのかしら。それにしても、ハインリとナビエが一緒にいる場面で、情緒的な「間」が生まれるようになってきましたね!ナビエの表情は変わらないし、言葉遣いも事務的なままですが、だいぶ心を動かされ始めているのでしょうか。

散歩中にすれ違うハインリとラスタ。冷淡に接するハインリにラスタが瞳を潤ませたかと思いきや、返ってきたのは「ステキな方ですね」という予想外の言葉でした。彼女の意図とは…。

20話

前庭ですれ違うハインリとラスタ。ハインリの冷たい態度に喜んでみせるラスタの意図とは…。

逃亡奴隷だという根も葉もない噂が広まり始めてから貴族たちにいじめられている…そう訴えるラスタ。同情を買おうとしますが、ハインリには通じません。無関心に立ち去ってしまいます。とりなそうとした従者を一蹴し、それよりエルギはいつ来るんだ?と話を切り替え済ます。ハインリの親友として有名なエルギ・クローディア公爵が宮殿に到着し、その日のうちにラスタと親しくなったという噂がナビエの耳に入ります。ブルーボヘアン王族であるエルギ公爵は、ラスタが貴族に嫌味を言われる現場に居合わせ、その貴族をこぶしで殴ったといいます。ラスタは自室で、エルギにお茶を出しながら、かばってくれたことを感謝します。奴隷だという根も葉もない噂のせいで…そう肩を落とすラスタに、義憤にかられたエルギは怒りを貴族たちに向けます。なるべく早く解決したほうがいい、というエルギの言葉に、方法がないというラスタ。エルギは、世間話でもするように足を組んだまま、誰かを身代わりにすればいいと助言をするのでした。

身代わりとはつまり、スケープゴートを用意すればいいというものでした。一方、カフメン大公の推薦により、ルイフトとの国交について話し合う会議に参加したナビエ。国交が可能かどうかの結論は出ないまでも、責任者がナビエだということだけ決定し、会議は終了しました。席を立つカフメン大公を呼び止め、なぜ自分を責任者に推薦したのか問うと、皇后がルイフトの話を理解したから、という答えが返ってきました。カフメン大公が去ってから、本当にそれだけの理由なのだろうかと思案していると、ふと、こちらを見ているソビエシュに気が付きます。腕を組み、眉間にしわを寄せているソビエシュ。顔色が優れない様子に、大丈夫かと心配してみると、もしかして皇后は外国人が好みなのか?という斜め上の質問をされます。

エルギは正義の熱血漢かと思いきや、黒いですね~。スケープゴートをたてるように言ったときの尊大で酷薄な表情は、思わず引き込まれてしまいます。こういう悪い男に惹かれてしまう女も多いんでしょうね~。ソビエシュはこれまでラスタラスタだったのに、徐々に皇后の身辺が気になり始めた様子。11話でハインリと踊った後誘いに来た時はほんのりでしたが、14話の嫉妬か?とにやにやしているところも、18話で私の妻だとハインリから奪う場面もほんのり匂う程度ですが、直球で外国人が好みか、と来ましたね。でもナビエはソビエシュが自分のことを気にしているとはまったく思っていません。ハインリをナビエのそばから追い払おうとするのは、ラスタと揉めたせいだと思っていますし、この夫婦はけっこうすれ違っていますよね。

会議中も浮かない顔をしていると思ったら、ソビエシュが気にしていたのはナビエの色恋沙汰でした。予想の範疇外の質問に、ナビエはどう答えるのか、次回…。