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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)17話・18話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

前回の続き。ロテシュ子爵によって奴隷であった過去を暴露された側室ラスタ。皇帝ソビエシュに皇后のせいだと罵声を浴びせられ、疲れ切った皇后ナビエは鳥に会いに行ってもいいかとハインリに尋ねますが…。

17話

足を組み玉座から見下ろすソビエシュ。その視線の先には、額を床にこすりつけんばかりにひざまずくロテシュ子爵の姿がありました。今日のことを説明しろという皇帝の命令に、ラスタに関して全てなかったことにしろという意図を正確に読み取ったロテシュ子爵は、人違いだったと謝罪しました。そして伏せた陰で、皇帝のラスタへの寵愛を利用しようと企むのでした。一方、ナビエにこれから部屋へ行っていいかと聞かれたハインリはしどろもどろに。ハインリの下手な言い訳を、二人でいるところをみられたくないという意味に受け取ったナビエは部屋へ行くことを諦め、クイーンの好きな食べ物について質問します。クイーンの好きな…の時点で食い気味に皇后陛下です!と答えたハインリ。思わず顔を真っ赤にします。ナビエはそれを鳥を人間のように表現したのが照れ臭いのかと勘違いします。好きな食べ物を聞きたかったのだとやっと理解したハインリは、ナビエのくれるものならなんでも喜ぶ、と答えます。

一般的な鳥の好む食べ物――幼虫を用意したナビエ。明け方ナビエの部屋を訪れた鳥は、幼虫を差し出され泣いて逃げていきます。昼間、ハインリは人間の姿でナビエに会いに行き、クイーンは虫を食べないと伝えるのでした。ラスタは自室で不安を抱えていました。せっかく宮廷内で顔を売り、足場を固めつつあったのに。奴隷時代の記憶を払拭することができません。そこへロテシュ子爵が訪ねてきたと聞き、思わず領主様という呼び方をしてしまいます。なぜ侍女は部屋の前まで通したのか、なぜ皇帝は子爵を殺したり監獄へ入れたりしなかったのか、と内心八つ当たりをしながら、もはや奴隷ではないことを示すつもりで入室を許可したラスタ。部屋へ入ってきたロテシュ子爵はラスタの威嚇を歯牙にもかけず、ラスタが身に着けているものを値踏みします。

奴隷として扱われることしか知らなかったラスタは、ソビエシュに庇護され、丁重に扱われることがどれほど気持ちいいことか知ったので、もはやそれを手放すことができないんでしょうね。知らなければ、これほど求めることのなかった貴婦人の立場。しかし、知ってしまえばなかったころには戻れない。今の生活を守るために必死になります。

ロテシュ子爵が口にした、ラスタの衝撃の秘密。ラスタが捨てて行った赤ん坊とはいったいどういうことなのか、次回…

18話

前回の続き。奴隷のイメージの払拭に成功しかけていた側室ラスタ。しかし、過去の主人が宮廷に現れラスタの過去を暴露してしまいます。さらに、赤ん坊のことで弱みを握られて…。

赤ん坊のことを口にしたロテシュ子爵を、ラスタは恨みのこもった目で睨みます。それは過去ラスタがロテシュ子爵の息子との間にもうけた子で、ロテシュ子爵に殺されたものだとばかり思っていた子でした。死体まで見せられたのに、その子が秘密裏に生かされ子爵の孫として育てられているというのです。尊大な態度を崩さない子爵に、最初は威嚇していたラスタもだんだん押されていきます。皇帝の愛を失えば奴隷に逆戻りだと言われ、たじろぐラスタ。愛しているが人生を変えるほどではない、と子供の父親から捨てられた記憶がよぎります。そこをつけこまれ、子爵を手の内に引き入れることになります。

一方、庭で話し込むナビエとハインリ。ハインリは、もうすぐナビエの誕生日だと話題を変え、一番の親友として誕生日を一緒に過ごしたくて新年祭が終わっても残っていた、と言います。そこへ、ソビエシュがやってきます。どうやらナビエを探していたようで、二人で話したいとナビエに腕を差し出します。ハインリは切ない目でナビエを見ます。ソビエシュは、なぜそんな目で皇后を見るのか、と眉をひそめます。そして、私の妻だ、とナビエの肩を抱いて連れ去ってしまいます。

ハインリのような遊び人と一緒にいては皇室の対面に関わる苦言を呈するソビエシュ。ハインリを敵視するのはラスタのせいかとナビエが指摘すると、なにもかもラスタのせいにするなと返します。帰ろうとしたナビエに、ソビエシュはようやく本題を切り出し、前回言い過ぎたことを謝罪します。ナビエはクスッと笑ってそれを受け入れます。ソビエシュはためらいがちに、誕生日に二人で別宮に行かないかと誘います。ナビエはそれを貴族や国民へのアピールだと思い、内心で屈辱だと唇を引き結びますが、にこやかに楽しみだと口にします。ほっと安堵の息をつくソビエシュ。気が緩んだようで、普段通り国政について話し始めます。

陛下はラスタだけを愛しているとおっしゃったの、とラスタが言っていましたね。言ったんでしょうね、本当に。あのお坊ちゃまっぽい皇帝は。おそらくソビエシュから皇后とは政略結婚で愛してるのはお前だけだとかなんとか言われ、それをそのまま信じているんでしょう。ナビエはあれだけ言われたのに謝罪の言葉一つでソビエシュを許してしまっています。もしかしたら、ソビエシュは頭に血が上るとなにを言っても無駄な性格なのかも。くすっと笑うだけでソビエシュの謝罪を受け入れたナビエの態度から、長年築いてきた信頼関係、付き合いの長さを感じることができました。結局ソビエシュはナビエに甘えていて、最終的にはなんでも許してくれると思っていそうですけどね。嫌味の応酬もお互い様。周囲から見れば冷え切っているように見える関係でも、二人にとっては違うのかもしれません。

誕生日を一緒に過ごすことをハインリに誘われた矢先、ソビエシュから仲直りも兼ねて別宮へ誘われたナビエ。皇后の義務と割り切って了承しますが、ハインリはどんな反応をするのでしょうか。次回…。