「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。
前回の続き。ハインリ王子の探す匿名の文通相手が皇后ナビエであることに気付いた側室ラスタ。ラスタは、自分の下女に文通相手だと名乗り出るようそそのかしますが…。
13話
人々が注目するなか、文通相手と偽ったことを責めるハインリ。青ざめた下女が真相を話そうとしますが、ハインリはそれを遮り一転して優しげに下女を誘導します。この場で文通相手をあぶり出そうとしているのです。そこへラスタが割って入り、自分が文通相手だとほほえみます。がっかりしながら、ハインリはそれを信じたふりをしました。自室に戻ったナビエは、あの女の嘘を見過ごすのかと憤る侍女に、ハインリは偽物だとわかっているはずだと冷静に返します。ただ、騙されたふりをする意図がわかりません。
新年祭最終日前夜、特別パーティーの顔合わせを兼ねた晩餐会の会場にやってきたナビエは、リストに名前のないはずのラスタの姿を目にします。ソビエシュが連れてきたのかと推測し、ラスタの前を素通りします。ナビエの隣の席のソズ姫が、ナビエが来る前に、ハインリが皇帝の前でラスタに猛アタックしていたと耳打ちします。少し離れた席に座る当の三人の間には、妙な緊迫感が漂っています。
無礼だぞ、と怒鳴り声をあげるソビエシュ。ラスタを疑うハインリと、ラスタを庇うソビエシュの間で言い争いになります。手紙の相手だと思ったから甘く柔らかく接したのに、とハインリ。ソズ姫の言った猛アタックの真相はこれでした。ラスタが泣き出し、身分が低くて教養もない女だからわざと遠ざけるのかとハインリを責めます。なにを言っているんだと呆れるナビエ。ふと、正面に座ったルイフト国大公カフメンが自分をじっと見つめていることに気付きます。視線を返すと、ふっと笑って目を伏せるカフメン。ナビエは仕方なく立ち上がり、ラスタは文通相手ではないと断言します。しかしソビエシュは、皇后はラスタが嫌いだからハインリの肩を持つのだと誤解します。馬鹿にした態度を取るハインリに、ついにソビエシュが切れ、剣を抜き決闘を申し込みます。
「私の女の名誉を汚した」もなにも、この女に名誉もなにもあるものですか。ラスタが文字読めないって知らないの?自分の下女をそそのかして自分は責任を取る気は一切なし。嘘をついて平気な顔をして、いったいなにが目的でこんな嘘をついているのかラスタ謎すぎる。自分の立場が弱いことを武器にして、相手を攻撃するやり方は卑怯そのもの。被害者ぶっているけれど、加害者だからね!実際に嘘をついているのに、それを信じて庇ってくれるソビエシュが西王国の第一王位継承者と険悪になっているのに、自分が悪いとはまったく思っていない様子。真実を話すでもなく、自分を見下しているせいだとむしろハインリを責めてるんですから。宮廷内の女性たちも、ナビエが側室に贈り物をしないことを聞いてホッとしたり、ラスタの愚痴を言っているところを見ると、ラスタは「女に嫌われる女」なんでしょうね。女から嫌われても男から好かれるから大丈夫~という女はいますけど、結局長い目で見ればそういう人はうまくいかないようになってるんです。
ソビエシュがハインリの喉元に剣を突き付け、一触即発の雰囲気となった晩餐会。次回、どうなるのでしょう。
14話
西王国ハインリ王子の文通相手が自分だと名乗り出た東大帝国側室ラスタ。皇帝の前でラスタを疑うハインリに、皇帝ソビエシュが決闘を申し込みますが…。
ナビエは二人を仲裁し、晩餐会をお開きとします。入口で出席者に挨拶をして見送るナビエ。するとラスタが隣に並び、ナビエを真似てこの会の主催者であるかのように振舞います。ナビエは、なぜ皇后から贈り物をもらったと嘘をつくのかラスタに問いただします。意味がわからない様子のラスタ。手紙のせいでそんなことを言うのかと尋ね、皇后が知られたくなさそうだったから助けようとしたのだと説明します。ラスタが顔を覆って泣き出したところで、ソビエシュとハインリが出てきます。なぜラスタが泣いているのかナビエに質問するソビエシュ。贈り物のことを話すと、ラスタを叱る必要はないという。贈り物は、ソビエシュが勝手に皇后の名を使って贈ったものだったのです。そのせいで誤解させてしまったとラスタに謝るソビエシュと、自分を思ってしてくれたと感動するラスタで、すっかり二人の世界に。しかしナビエの問題は解決していません。皇帝自ら噂の訂正をするよう求めますが、ソビエシュは了承しようとしませんでした。
ナビエとソビエシュで言い合いになり、ナビエから敬語ではない激しい口調が飛び出します。新たな一面を見たハインリは、相手が自分だったら、と夢想します。ラスタに嫉妬しているのか、とにやつきながら言うソビエシュに、ハインリも黙っていられませんでした。呆れのこもったため息をつき、皇帝は見る目がない、と口を挟みます。皇帝をわざと刺激するハインリにソビエシュが激高したところで、ハインリの側近が駆け込んできてハインリを連れ出します。表ではなく裏で争うよう説教する側近。ハインリはその従者を鳥に変身させ、エルギに手紙を運ぶよう指示します。宮廷では、ラスタが文通相手の名を騙ったことが噂になるどころか、ラスタをめぐってソビエシュとハインリが争ったという誤った情報にすっかり塗り替えられてしまっているといいます。
つーかソビエシュさっさと自分が贈ったって認めればいいのに、ごまかそうとした挙句ナビエにはなんの言葉もなし?迷惑かけられたってわかってる?皇后が目をつぶればそれで済むって?馬鹿にしてるわ。自分のことを回収できないばかりか、それを皇后の心が狭いからだって?相手のせいにしてんじゃないわよ。ハインリが皇后に肩入れし、彼らしからぬ行動をしているということがこの回でわかりました。作戦とかじゃなく、本心からの行動だと分かってなんだか安心。だって、もともと鳥の姿になっていたのは「偵察」のためですから。皇后に接近するのも意図的なものなんじゃないかとちょっと疑ってしまっていました。常に飄々としていたハインリの表情が崩れ始めるのもこの頃からです。
ハインリとの関係を手紙だけにしようとするナビエに鳥が怒りますが。噂になりたくないというナビエの気持ちを理解して黙り込むのでした。次回、いよいよ特別パーティーです。