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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)9話・10話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

前回の続き。側室ラスタのことで、皇帝ソビエシュと皇后ナビエの仲は険悪な雰囲気に。そして別の場所では、皇宮の様子を伺う西王国の美貌の王子ハインリの姿が…。

9話

深夜、皇后ナビエの部屋を訪ねてくる鳥。ナビエによって名前はクイーンに決定したものの、自分がオスであることに抗議する様子が、沈んでいたナビエの心を慰めます。そしてついに新年祭が目前に迫り、しばらく顔を合わせなかった皇帝皇后夫妻も、到着した貴賓たちをにこやかに並んで出迎えるのでした。貴賓のうちの一人、西王国のハインリ王子は馬車から降りると一直線にナビエもとへ歩み寄ります。ハインリ王子の噂通りの美しさに感心しながらも、ナビエは儀礼通りの挨拶しようとします。しかしそれよりも早く、ハインリが膝を折りナビエの手の甲にキスをします。私のクイーン、と呼びかけるハインリ。その言葉は鳥のクイーンと掛けてあるのですが、鳥がハインリであることなど思いもよらないナビエは、やけに距離感が近いことに若干引き気味です。皇宮生活がきっと気に入るはずです、と伝えるナビエに、唇に笑みを浮かべたハインリはすでに気に入りました、とても美しいですね、と匂わせな言葉を返します。

夜になり、テラスで頬杖をつくナビエ。鳥のクイーンが訪れるのを楽しみに待つようになっています。やってきた鳥の足に結ばれた手紙には、皇宮に到着しました、私が誰かわかりますか、と書かれていました。ナビエは逆に、あなたは私が誰か知っているのか、と質問を返します。大雨の夜、手紙の主は、ナビエにある賭けを持ち掛けます。内容は、先に相手を見つけたほうが方が勝ち、というものでした。手紙を運んできた鳥のクイーンはびしょ濡れでした。ナビエはクイーンを心配し、雨の中帰ってしまわないように抱きしめて一緒に寝ます。中身がハインリな鳥は焦り、ナビエが寝付いたのを見計らって腕の中から抜け出すのでした。

クイーンが再び運んできた手紙には、クイーンを賭けましょう、とありました。

クイーンって鳥の?それともナビエ!?どっちが勝ってもアレじゃない!?

10話

新年祭のため皇宮に到着したハインリ王子。一方、鳥のクイーンの飼い主として正体を隠して皇后ナビエと文通をしていたハインリは、ナビエにある賭けを持ち掛けますが…。

鳥のクイーンを賭けの対象とすることに眉をひそめながら、ナビエは自分が男性であると嘘のヒントを書いて手紙を送ります。後日、ハインリ王子がナビエの執務室を訪ねてきて、皇宮の案内を願い出ます。侍女を呼ぼうとしたナビエに、クイーン直々に、と言うハインリ。クイーン、と含みを持たせた呼び方に、ナビエはまさか手紙の相手ではと疑いを持ちます。ナビエを見下ろし、いけませんか?と笑顔で押してくるハインリに傲慢な印象を持ちますが、西王国の王位継承者の希望を無下にして問題になるよりは、と案内を引き受けるのでした。了承が得られるとハインリの表情は一転、無邪気に顔を輝かせます。陽の光の差し込む回廊を案内していると、皇后陛下!と背後から呼び止められます。声の主はラスタでした。駆け寄ってきたラスタは、不快そうな表情のナビエを無視してさっそくハインリに自己紹介します。それに対してハインリは名乗らず挨拶だけを返しますが、ラスタはそのことに気付かず、はしゃいでいます。

ナビエが西王国のハインリ王子だと紹介すると、テンションの上がったラスタは自分が皇宮を案内すると提案します。ハインリが断ると、では皇后と三人ではどうかと食い下がります。

つーかラスタは自分が案内すれば男はみんな喜ぶとでも思ってんのか

ハインリが唇に笑みを刷きながらも威圧感をにじませて断ると、ラスタがたじろぎます。その間にナビエを促してその場を後にします。あんな冷たい顔もするのか、とハインリの顔色を伺うナビエ。ハインリが一転して気さくに冗談を言うと、ナビエは呆れ気味に吹き出します。やっと笑顔が見れたと腰を曲げてナビエの顔を覗き込むハインリ。すると先ほどの人は皇帝の不倫相手かと質問し、ナビエはスカートをきつく握って屈辱を押し殺します。新年祭の特別パーティーに、ハインリは皇帝ではなく皇后の招待客として参加したいと言いますが、それができないと知るとまた冗談を言ってナビエを笑わせるのでした。

表情を消し皇后という立場に徹して対応しようとするナビエから笑顔を引き出すことに成功したハインリ。鳥のときは打ち解けた笑顔を見ていますが、対人間で笑顔を見せてくれたのは初めてです。また、素直そうな鳥のときとは違い、人間のハインリは案内役を笑顔でごり押ししたり、ラスタを威圧したり、そうかと思えば満面の笑みを浮かべたり、一筋縄ではいかない雰囲気です。

次回、新年祭初日のパーティーにソビエシュと共に入場したナビエは、会場で貴族と談笑するラスタの姿を見つけて…。