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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)3話・4話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

前回の続き。庭で一人でいたところを見知らぬ女から声をかけられたナビエ。礼儀を知らぬ態度をいぶかしく思いながらも関わらないようにしますが、相手は食い下がり…

3話

突然あいさつをされたナビエは意味が分かりません。相手が誰か知らないのです。それに対して女はかしこまるどころか満面の笑み。周囲の制止を無視して皇后に近づき、ラスタと自己紹介します。マナーをまったくわきまえない女を適当にあしらい立ち去ろうとするナビエ。引き止めようと焦ったラスタは皇后のスカートを引っ張り、破いてしまいます。駆けつけたナビエの侍女たちが、無礼者、とラスタの手を打ちます。この方は皇后陛下ですと戒めた侍女に対して、戸惑いながらも知っていると答えるラスタ。皇后だと知ったうえでの態度だと知ったナビエの顔色が変わります。陛下の恩恵を受け東宮で暮らしています、というラスタの言葉で、ナビエはこの女が誰であるか気づきます。出てきた言葉は、ああ、奴隷ね?というものでした。するとラスタの側付きらしき女がかしこまりながら、ラスタが奴隷ではないと言います。ナビエはこの場で深くは追及することはない、ととりあえず聞き流します。

これから何度もお会いするから仲良くしたい!と寄ってこようとするラスタを、ナビエは儀礼的に突き放します。伸ばしされたラスタの手を、汚らわしい、と叩く侍女。そこへ皇帝が登場し、その言葉を咎めます。皇帝と皇后の視線が一瞬交差するものの、皇帝は皇后の前を素通りしラスタに駆け寄ります。胸を押さえて痛みを鎮めようとするナビエ。この不愉快な現場から今度こそ立ち去ろうとしましたが、今度は皇帝がそれを止めます。しかも、おい、などというぞんざいな言葉で。呼び止めた理由は、侍女を置いていけというものでした。側室でもない女のために自分の侍女を罰するなんて、とナビエはそれを拒否。皇后として、侍女をかばいます。

逃亡奴隷の女のために高位貴族の令嬢を罰しようとする、身分社会の秩序を無視した行動を取る皇帝。しかも、それが皇后の侍女ともなれば、ナビエも譲ることができません。秩序を重んじるナビエの言動は、立場を思えば当然のこと。秩序が乱れたら貴族社会が揺らぐことになり、ひいては皇帝の権力も弱くなります。気になるのは、これから何度もお会いするというラスタの言葉。出しゃばってこようとする気まんまん。

皇帝皇后夫妻の睨み合いの場面で、次へ続きます。

この回で、初めてナビエは皇帝がどれだけラスタのことに心を傾けているかを目の当たりにします。皇帝が囲っているだけで自分には関係ないと自分を納得させかけていたところで、先制パンチをくらったわけです。また皇帝は、ラスタに暴言を吐いた高位貴族の令嬢を罰することで、彼女を侮辱することは許さないと大々的に貴族社会に向けてアピールしたことにもなります。しかもその令嬢は皇后の侍女。女を作って妻に配慮するどころか、ないがしろにするなんてありえない!すでに3話から皇帝への怒りが爆発します。ナビエは皇后として、このままやられっぱなしでいるわけにはいきません。そんなことをすれば誰もついて来なくなってしまうでしょうからね。かといって皇帝と対立したいわけでもないというところが、ナビエの苦しいところですよね。

4話

ラスタを抱きしめたまま、皇帝は当の侍女を三日間監禁しろと命令します。青ざめる侍女と、皇帝の陰で嗤うラスタ。あんまりだと反論したナビエに、皇帝はにらみを強くします。二人のにらみ合いなったところで、ナビエのことを思った侍女が自ら進んで罰を受けると叫びます。皇后は侍女のことを心配しながらも皇帝の命令に従うのでした。ナビエは当の侍女が社交界から除け者にされないよう、せめて監禁が解けた明けた後に自ら迎えに行きいたわりました。そんなナビエへ、皇帝からの呼び出しが。部屋に入ると、ソビエシュはカウチに横になり頬杖をつき横柄な態度。怒っていることをアピールしているのでしょうか。対照的に、背筋を伸ばし立ったままのナビエ。こちらも負けていません。二人の間で静かにゴングが鳴ります。皇帝が罰を下した相手を介抱という、皇帝と逆のことをするナビエに対し、自分の言うことにおとなしく従わない、と怒りをあらわにするソビエシュ。当然ナビエは反発。二人のケンカは平行線です。

皇后がそんなだから比較される、と叫んだところで、しまったとソビエシュの顔色が悪くなります。ナビエはソビエシュの言葉の意味がわかりません。比較される?誰と?そう思ったところで、ソビエシュが話を切り上げてナビエに部屋に戻るよう促します。ナビエの去った部屋で一人ため息をつき、喉をうるおそうと人を呼ぶベルを鳴らすと、背景に花を飛ばしたラスタが満面の笑みでやってきます。その無邪気な様子にソビエシュの表情も和らぎます。ラスタの頭を撫で、頬についたパイをぬぐってやるソビエシュ。思い出すのは皇后のこと。高価な宝石をあげても喜ばないとこぼすソビエシュに、ラスタはもらって当然だと思っているのでは、と返します。

皇帝って普段からあんなに高圧的なわけ?それともラスタが来てから変わってしまったの?幼馴染ってことは年齢は皇帝も皇后も同じくらいだよね。。泣いて皇帝にすがるラスタのあざといこと。

ソビエシュとラスタの間で、ラスタが側室になる話がまとまっていることが判明して次話に続きます。

この回では、ナビエとラスタの差が際立ちます。皇帝が思わず発した、比べられるという言葉。誰と誰が、とははっきり書かれていませんでしたが、ソビエシュとナビエで間違いないでしょう。実はソビエシュは、完璧な皇后と比べられることに密かにコンプレックスを抱ていることを垣間見せました。もしかして、ラスタを拾ってきたのはただ単に気に入ったというだけでなく、ラスタをナビエにぶつけることで皇后の立場を貶めて自分が優位に立ちたいという願望があったのかと勘ぐってしまいます。さらに後半。ラスタと皇帝のくつろいだ様子が描かれています。膝の間にラスタを座らせる皇帝としなだれかかるラスタ。その気安さ、親密さは、身体の関係を持っていなければ出ませんとも。皇后に対して高圧的な皇帝も、甘えてくるラスタには猫かわいがり。ラスタのことを私の獲物とか…オェェ。ラスタも拗ねた振りしてドキドキ、とか読者の反感を買いまくり。

一度でも私の言うことにおとなしく従えないのか、という発言はすべての女性を敵に回すと思う。