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「再婚承認を要求します」あらすじ感想(※ネタバレあり)1話・2話

「再婚承認を要求します」のあらすじ感想をネタバレありで紹介します。

1話

第一話は、皇后が夫である皇帝から離婚を突き付けられ、それを受け入れるシーンから始まります。並み居る貴族たちの前で、傍らに浮気相手を控えさせての宣言。ざわつく貴族たち。うろたえるふりをして唇を吊り上げる側室。離婚がすんなり受け入れられたことに安堵する皇帝。一方、離婚を突き付けられた皇后ナビエは落ち着いています。それどころか腕組しふんぞり返り、すぐさま反撃に出ます。彼女は同時に、再婚の承認を要求すると口にします。その場にいた全員に動揺が走ります。皇帝と側室も例外ではありません。すると突然、場に不似合いな吹き出す笑い声がし、黒いローブに隠れていた人物が姿を現します。ハインリと呼ばれるその飄々とした雰囲気の美青年は、緊迫した雰囲気にも関わらず堂々と進み出て皇后の隣に立ちます。まさか、と眉間にしわを寄せる皇帝に、皇后はわたしの再婚相手ですと答えるのでした。

ことの発端は数か月前に遡ります。ある日、侍女たちの雰囲気がおかしいことに気づいた皇后ナビエが話を振ると、侍女たちは口火を切ったように愚痴を始めました。いわく、皇帝が狩りの際に逃亡奴隷らしき美しい女を連れ帰った、その女の入浴補助を命じられた、と。陛下は女を相当お気に召している様子だったと心配する侍女の話を、皇后は表情を変えずに考えを巡らせます。まず、皇后としてどう行動すべきかという点に意識を向けているのでした。窓の外を見詰めながら、自分に言い聞かせるように、陛下は思いやりのあるお方ですから、ただ不憫に思ってお連れになったのでしょうとこの場をおさめました。

美しい女の影が、夫にちらつき始めます。この時点ではナビエは、その女について何も知りません。平然とした顔をしていますが、嫉妬などはしないのでしょうか。まだまだ夫婦関係が読めないのでなんとも言えません。皇帝皇后夫妻は幼馴染とのこと。長年の信頼感があるので、それが女一人くらいで揺らぐことはないという信頼感があるのでしょうか。

ところが、事態は皇后の予想を裏切る形で進んでいきます。

2話

狩りへ出かけた皇帝が、逃亡奴隷らしき美しい女を連れ帰ってきたという噂を耳にした皇后ナビエ。皇帝と顔を合わせた際に、ことの真相を直接聞こうとしますが…。

二人きりの晩餐の席で、ナビエは皇帝に噂の奴隷について質問します。ナイフを持つ手をぴたりと止め、鋭い目をして皇后を睨む皇帝。ただ話を切り出されただけなのに、それを責め立てられていると受け取った皇帝は、週に二度しかない夫婦の食事の席でわざわざそんな話をする必要はないだろう?とけん制します。ナビエは、それを口を出すなという警告と受け取り口を閉ざします。質問することすらも許されない。気落ちする皇后を心配した侍女たちが聞き出すと、ナビエは皇帝が逃亡奴隷ではない、自分が仕掛けた罠にかかって怪我をしたので仕方なく面倒を見ていると言っていたことを打ち明けます。若い侍女は逆ギレするのは浮気男の典型だと腹を立てますが、年かさの侍女は一時的な遊びだと慰めます。自分の気持ちを整理するかのようにぽつりぽつりと心情を吐露するナビエ。もし陛下が側室を置いたとして傷つかないように母から言い含められていた。陛下と恋をしたこともないのに、なぜこんなに気持ちが沈むのだろう。年かさの侍女は当然の感情ですと皇后を慰めます。

奴隷は自分あるいは自分の祖先が重罪を犯したものがなるものであり、逃亡奴隷は脱獄犯も同然。ということは、その女がこの先皇帝の側室になろうとも、公の場や社交界に出ることはありません。自分と顔を合わせる機会などないだろうと考えたナビエに、それが当然だと侍女も頷きます。であれば、東大帝国の皇后として、これ以上感情を出すのはやめようと自分に言い聞かせます。しかし、そんな皇后の気持ちとは裏腹に、皇帝の寵愛を受ける奴隷女の存在感が宮廷内で増していきます。皇帝と奴隷女の噂で持ち切りで、庭で一人静かに読書していた皇后の耳にまで、陛下が毎日奴隷女のところへ通っているという話が入ってきます。

その女と関わらないように意識の外に追い出して、皇后としての自分を保とうとするナビエ。しかしトラブルは向こうからやってきます。

立ち去ろうとしたナビエに、周囲の制止を無視して礼儀知らずの女が突っ込んできて話しかけたところで2話が終わります。

この回では、ナビエが夫の浮気にどう思っているのかがわかります。理論的には今も堂々としていないといけないのに…というセリフから、理屈で自分を納得させようとしてもそうできていないことがうかがえます。普段から感情よりも理性を優先させているのでしょうね。寂しくなるのは当たり前のことなんだと自分を納得させなければ、感情を腹におさめることができないのです。皇帝の浮気は初犯らしいです。でも毎日その女のところへ通っているっていうのがね。どれだけ夢中になっているのかがわかりますね。

すでにザマァが待ち遠しくてならない